結婚する前から「結婚しても正社員で仕事を続けたい」と思っていました
私は介護老人保健施設に常勤で勤めている作業療法士です。8歳と4歳の男の子をを育てています。
育休後も常勤(正社員)として復帰し、仕事と家事育児を両立してきました。
子どもを産んでも正社員で作業療法士を続けていく!と強い意志を持っていた私でしたが、それでも長男育休明けの仕事復帰の時は「子育てと家事育児は両立できるんだろうか…?」と不安がありました。
そんな私も、仕事×家事育児両立7年目、いろいろとノウハウも溜まっています。
老健で作業療法士をしていて、育休復帰後の仕事と家事育児の両立が不安だな…と思う方にむけて、少しでもお役に立てればいいなとい、、これらの質問に答えていこうと思います!
- 何時に起きれば登園や出勤に間に合うの?
- 業務効率を良くする方法はあるの?
- 残業しないコツはあるの?
- 帰宅後のルーティンは?
- 晩ごはん作りのコツは?
- 自分時間は持てるの?
育休復帰前の不安な気持ちを抱えている方へ、私の経験のどこかが悩みを解決する糸口になれば幸いです。
我が家のプロフィール
私(作業療法士):車通勤片道40分、勤務時間8:30~17:30、シフト勤務、日曜出勤月1回あり
夫(理学療法士):バイク通勤片道10分、勤務時間9:00~18:30(水曜・土曜は半日勤務、日祝休み)
長男:8歳(小2)
次男:4歳(年少)
朝は比較的余裕のある夫、夕方は退勤時間が早い私が家事育児分担をやや多めに担っています。
何時に起きれば登園や出勤に間に合うの?
長男の育休復帰後から、起床は6時前後です。
長男育休復帰後の朝のタイムスケジュール
6:00 起床
7:00 長男を車に乗せて、自宅を出発
7:10 長男登園
7:15 保育園出発(保育園は自宅から車で5分)
8:00 出勤(始業8時30分)
車通勤で、通勤時間が40分。道路状況に少し余裕を持たせるために、住んでいる地域を7時30分までに出発するようにしています。
次男の育休復帰後、夫が朝の保育園への送迎を担当してくれることになり、私は少し早めに出勤しています。
業務効率を良くする方法はあるの?
1か月→1週間→1日の順でスケジュールを管理する
まずは大きな流れのスケジュールを把握して、そこから逆算して「今日の仕事」をリスト化するようにしています。
全体を見通したところで、自分の業務の優先順位をつけていきます。
- 日付が迫っているもの(計画書作成など)
- 自分しかできない業務(担当している利用者様に関すること)
- 1週間以内に予定されているカンファレンス等の準備
急ぎの案件があれば、臨機応変に対応できるだけの「余力」を持つように心がけています。
日頃から職員同士でのコミュニケーションをとる
“利用者さんの変化”を多職種間で共有しておくように、コミュニケーションをとるよう心掛けています。
入所であれば、現場の介護福祉士さんや看護師さんとは、利用者さんのちょっとした変化や今日の様子をやりとりします。
普段の利用者さんの様子は改まって聞くよりも、ちょっとした会話の中で見聞きしておくと、いざ変化があったときに瞬発力良く動くことができます。
要点を掴んで申し送りをする
申し送りや伝達を行うときには、「要点を掴む」ことを意識しています。
- 誰が、いつ、どうなったか(Aさんが、〇時頃、転倒した等)
- 新規利用者の入所目的は○○、リスク管理は~、訓練内容は□□等
- 訓練内容の変更点は○○
多職種で利用者さんに関わるため、様々な情報を伝達することの多い仕事です。
情報の伝達をする手段は、①話す、②メモを渡す(書く)、③伝達ノートに書くと選ぶことができます。①の話すはスピード感がある一方で、相手の時間を奪っていることにもなります。忙しい現場においてどの伝達手段が適切かを意識することで、効率よく情報のやりとりができると考えています。
残業しないコツはあるの?
「急ぎ案件」が夕方に入ってくる場合や、遠方のご自宅での担当者会議などの場合に30分程度の残業が発生する場合はありますが、今は職員が潤っているので日々の業務の中で残業をすることはほとんどありません。
残業しないために私が日々行っているのは以下のようなことです。
- スケジュール管理を徹底する
- 前倒して取り組めるものは時間がある時に作成しておく(計画書作成などの書類業務)
- 車いすや歩行車など、リハビリで管理している福祉用具の管理を日頃から行っておく(急ぎ案件への対応がスムース)
- 休みの日の申し送りは、午前中や夕方16時30分頃までの退勤までの余裕がある時間帯に行っておく
- 急ぎ案件が発生しないように、日頃から現場の介護福祉士さんや看護師さんと利用者さんについての情報共有や今後必要になりそうなことを話し合っておく
帰宅後のルーティンは?
長男育休復帰後のルーティン(7年前)
18:00 退勤(当時、職員数が少なく残業が日常化していた)
18:45 長男を保育園に迎えに行く
19:00 帰宅
19:30 夕食
20:00 入浴
21:00 就寝(長男と一緒に寝落ち)
長男育休復帰後は、私がお迎えに行って、夕食→入浴を行っていました。夫は19時30分~20時ごろの帰宅が多いので、入浴を一緒にすることもありました。
長男も言うことを聞いてくれないし、夕食作りにも手間がかかっていたし、なかなか効率よくできていなかった頃です。
一日終わると毎日ヘトヘト・・・とても平日の寝かしつけ後に起きて何かやろう、という気にはなれず長男と一緒に寝落ちしていました。
現在の帰宅後のルーティン
17:30 退勤
18:30 長男次男を実家に迎えに行く(実家の両親が保育園と放課後児童クラブへの迎えと子どもたちの入浴を担当)
19:00 帰宅
19:20 夕食
20:00 入浴(自分のみ)
21:00 就寝(寝かしつけは夫と私で交代制)
21:30 寝かしつけ終了→自分時間!!
23:00 就寝
7年前に比べると私の身体的・精神的負担はかなり減っています。
私なりその要因を分析してみると、自分がやっていた家事育児を人に任せた、道具や便利なものを使うようになった、子どもが成長したの3点だと思います。
家事育児を人に任せた
ルーティンをご覧の通り、私は「子どもたちの迎えと入浴」という帰宅後の大きなイベント2つを実家に任せています。
「実家が遠方で頼れない」という方には全く参考にならないので大変恐縮ではあるのですが、実家の両親に役割を持ってもらうこと・今後の彼らの老後生活の援助を私が担っている背景があることを察していただきたいと思います。
夫との家事育児分担については参考になる部分があると思います。
元々、夫は家事育児を分担してくれています
- 食器洗い
- 当日のお風呂掃除
- 洗濯
- 半日勤務の日の保育園への迎え
次男の育休復帰後はこれにプラスして、ごはんを作ったり、寝かしつけを任せる試みも始めました。
- 半日勤務の日の夕食作り(2020年~)
- 寝かしつけの交替制(2023年~)
私じゃない…と、から私じゃなくてもできる、という意識を持つことが重要だと思います。
道具や便利なものを使う
帰宅後のルーティンの中では主に晩ごはん作りの項目になりますが、ヘルシオを使うようになって私の晩ごはん作りは段違いに楽になりました。温めたら食べられるおかずの買い置きも欠かせません。
ホットクックや電気調理鍋など、便利な調理家電もいろいろありますよね。
自分のやりやすさ、取り入れやすさ、使い心地に合うものを選ぶと良いと思います。
子どもの成長
長男が8歳、次男が4歳になると、ある程度の身の回りのことはそれぞれができるようになってきます。
ごはんを食べるのに一口ずつ食べさせたり、食べたくないという子どもの機嫌をとって別のものを準備したりすることがなくなります。年齢が小さければ、子どものお世話そのものにものすごく労力がかかるんだということをパートナーに理解しておいてもらった方がよいと感じます。
“子どものお世話に手間がかかる期”はムリしないのが一番、手がかかる時期こそパートナーにもぜひ早く帰宅してもらい、2馬力で帰宅後ルーティンができれば理想だと思います。そうは言っても、夫が長時間労働で帰宅が遅い、我が家のように早い日もあれば、遅い日もあるなんてこともザラですよね。人の手がないなら、やることを減らすなどの工夫が求められると思います。
晩ごはん作りのコツは?
晩ごはん作りは「準備が8割」です。買い物・献立作り・おかずを作るところまでを“仕組み化”することで、気持ち的に楽に乗り切れるようになりました。
スーパーへ買い物に行かない
買い物はネットスーパーを活用しています。
地域のスーパーで、一定額以上を購入すると配送料が無料になるものを探して利用しています。生協も使っていたことがありますが、「週1回しか来ない」「注文してから届くまでの日数があって、明日届くものが不明になりやすい」という点で使い心地が合わなくなり休止しています。
利用しているネットスーパーは前日の0時までに発注すれば、翌日の18時までに自宅玄関まで届けてくれます。
冷蔵庫の内容を確認しながら、スマホで注文できるのは大変便利で、重宝しています。
前日の作り置き
シフト勤務のため、2~4連勤+1日休みで一週間が回っていきます。1日休みの日にネットスーパーを頼んでおいて、子どもたちを迎えに行ってから、その日の晩ごはんを作りつつ、同時並行で翌日以降の仕込みをやってます。
私が愛用しているのは「ヘルシオ」というオーブンと、電子レンジで使える圧力鍋です。
「ヘルシオ」はSHARPさんが販売している加熱水蒸気を使った調理方法ができるオーブンです。
勝間和代さんの「勝間式超ロジカル料理」で紹介されていて、ご存じの方も多いと思います。このオーブンの「蒸し機能」が大変優秀で、お肉や野菜をいい感じに蒸してくれます。蒸しておけば、翌日以降は何かしらの味付けをするだけで食卓に出すことができるので、当日に生のお肉から調理する手間を省くことができます。
- リンク” title=””>電子レンジの圧力鍋で、人参やゴボウなどを入れた「野菜の煮物」
これらが冷蔵庫にあると、当日の調理が大変手軽になります。
温めれば食べられるものを冷凍庫に準備
今日はもうおかずを作る気が起きない、そんな日のために「レンチンや湯せんして食べられるおかず」を冷凍庫に準備しておきます。
これは私の心のお守り
無くなる前に買い足してます
冷凍のナゲットや唐揚げ、レンチンできるミートボールなども重宝します。
自分時間は持てるの?
これまで、平日に「自分時間」を持とうという考えすら、正直持ったことはありませんでした。
今年になって尾石晴さんの「やめる時間術」「ライフシフト習慣術」を読んで、私も平日に自分の時間を持って、自分のために時間を使えるようになりたい!と思うようになりました。
1日のスケジュールを書き出してみて、平日でも自分の時間を持つためには、寝かしつけの時間を無くす(or短くする)か、朝の時間を使うの2種類がありました。
朝時間も試してみたのですが、私が寝室から出てしまうと5時でも4時でも子どもたちが一緒に起きてきてしまい、なかなか思うように自分の時間を持つことができませんでした。
その結果「うん、これは夜の寝かしつけをやめるしかない」という結論に至り、まずは夫と寝かしつけの交替制を導入しました。これも私じゃなきゃ…から私じゃなくてもできる、への転換です。子どもたちの反発もありましたが、割とすんなり受け入れられて、定着しています。
私は完全に寝かしつけそのものをやめようと思い、子どもたちにも説明をして、「寝かしつけ卒業活動」というのを始めました。長男の受け入れは良かったのですが、これを機に次男が「夜が怖い」「寝るのが怖い」(全然関係ないと思うのですが)「お風呂でお湯を頭からかけられるのが怖い」といろいろ訴えるようになってしまいました。完全なる卒業とはいきませんでしたが、次男さえ寝ついてしまえば長男にはおやすみを言って、寝室を出られるようにはなりました。
結果、1時間から1時間半の自分時間を確保できるようになりました。この自分時間はブログを書くこと、お金の管理、リハビリの勉強などに充てています。
まとめ
老健で作業療法士をしていて、育休復帰後の仕事と家事育児の両立が不安だな…と思う方にむけて、仕事をしていく上での心構えや家事育児での私の経験をお伝えしました。
瞬間風速力(短い期間での頑張り)より、持久力(長く続ける力)が大事だな、と38歳にして気づきました
正直、長男の育休復帰後も、次男の妊娠中も、次男の育休復帰後も、全力全集中で仕事に取り組んだ結果、私の体調はあまりいい状態ではありませんでした。過呼吸、めまい、動悸…と身体の症状にも悩んだし、心も荒んでいて、イライラしていることが多かったです。
私のように、身体と心の健康に悩む人が少しでも減ればいいなと思ってこの記事を書きました。
どなたかのお役に立てば幸いです。
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