子育てしながら作業療法士として働いていると、「知識や技術を学ぼうと思っても、勉強に充てる時間がない」と悩むことがありますよね。
働いている職場の中で定期的に勉強会があれば、最大限活用していきましょう。
参考図書は樺沢紫苑先生の「学びの効率が最大化するインプット大全」です。
一番前に座る
- 最前列で話を聞くと、学びの効率がいい
- 「適度な緊張が学習効率を最大化する」(ヤーキーズ・ドットソンの法則)
- 適度な緊張状態では、脳内でノルアドレナリンが分泌される
- ノルアドレナリンは、記憶力、集中力、判断力を高め、脳の作業効率、学習効率を高める
勇気を出して、最前列に座ってみましょう。
最前列に座るだけで「当てられるかもしれない」という緊張感から、記憶力も集中力も高まり、学習効率が高まっています。
最初は自分が得意な分野や興味関心が強いテーマのときに始めてみてはどうでしょうか。
前を向いて聞く
- 人の話を聞くときは「言語的情報」と「非言語的情報」の両方が伝わり、圧倒的に情報量が多い
- 感情が揺さぶられ、記憶力が高まる
- 講師(話をする人)の表情、身振り、手振り、動き、視線から非言語的情報を受け取れる
- 自分の行動を変えるような、重要な気づきがあったときにメモをとる
感情が揺さぶられた時、記憶力を高める脳内物質ドーパミンが分泌されます。
教科書を読んで理解した時より、勉強会やセミナーで話を聞いた時の内容の方が記憶に残る経験はありますよね。非言語情報には、視覚的情報(外見、表情、視線、動作、服装、身だしなみ)、聴覚的情報(声の調子、強弱、大きさ)などが含まれます。話し手の近くにいる方が、伝えたいことをより直接的に受け取れるのは感覚的に理解できます。
「初めて知った!」「これは明日から使えそう!」と自分の感情が動くポイントを探しながら聞くと、ドーパミンの分泌が促されてさらに記憶に残ることが期待できそうですよね。
重要な気づきがあったときにはメモをとりましょう。
人の話を聞いているときは、「講師(話し手)を見ている時間7:ノートをとる時間3」が黄金比率です。
目的を持つ
- テーマの中で一番学びたいこと(話を聞く目的)を3つ書き出す
- 話がその内容に差し掛かった瞬間に「自分が一番知りたかったことだ!」と注意のアンテナが立つ
「カクテル・パーティー効果」って聞いたことありますか?
カクテル・パーティー効果とは、パーティー会場のようなザワザワと騒がしい中でも、自分の名前や自分の興味のあるキーワードを自然と聞き取ることができる現象のことをいいます。
自分の興味や関心がある情報には選択的に注意を向け、優先して短期記憶や長期記憶に残そうとするフィルター(=選択的注意)が働きます。
目的を持って聞くことの重要性は、この選択的注意に意識を向けることにあると言えます。
勉強会のテーマの中で、自分が一番知りたいことは何かを3つ書き出してから話を聞いてみてください。
すると、自分が知りたいことに話題が移ったときに「これが聞きたかった!」というアンテナが働いて、より理解が深まります。もし、自分が知りたかったことが話題に上らなければ、次の「質問する」に繋げましょう。
質問する
- 質問できる人は、理解した部分と理解していない部分の境がはっきりしている
- 質問によって、自分の疑問(理解していない部分)を解決できる
- 質問した時に、自己成長できる
- 質問できない人は、理解した部分と理解していない部分の境が曖昧
- 疑問点があっても解決できない
- 自己成長に繋がらない
「質問ができる」ということは、人の話を聞いて、自分が分かっていること、分かっていないことを知っている状態です。
つまり、理解度が高いということ。
疑問、質問を書き留めるだけで「分からない部分はどこ?」というアンテナが立ち、話に対して集中力や注意力が高まり、理解が圧倒的に深まります。
まとめ
職場の中で行われている勉強会を最大限活用するインプット法をお伝えしました。
- 一番前に座る
- 前を向いて聞く
- 目的を持つ
- 質問する
どれも明日から実践できる内容ですよね。
書籍には、学びの効率が最大化するインプットの基本原則や科学的に記憶に残る本の読み方、インプット力を飛躍的させる方法など、限られた時間の中で学び続けるのに役立つ知識が詰まっています。
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