仕事にやる気がでない、おもしろくないって思うことってありませんか?
「自分の得意を活かして生きていく」とどんな人生になるのか、
こちらの書籍が学びになったので紹介します。
- 毎日おもしろくないなと思っている人
- 働き方には悩んでいる人
- 仕事にやる気を持てない人
自分を縛る「見えないルール」・・・標準化された人生
私たちが歩んでいく人生、他人の価値観になっていませんか?
例えば、偏差値の高い大学に行くこと、大手で福利厚生が充実した高収入の会社に就職して出世していくこと、結婚して家庭を築くこと、子どもを立派に育てること・・・私たちは「標準化」された人生を生きているのかもしれません。
ダークホースたちはそんな「標準化」された人生に小さな違和感を抱き、行動していきます。
大事なのは、「大きな情熱」よりも「小さなモチベーション」
「本当にやりたいこと」って何?
即答できれば、この書籍を読まなくてもいいかもしれません。好きなこと、本当にやりたいことができていないと、楽しくないし、退屈です。「自分を本当にやる気にさせるもの」を見定めようとするのを決めた瞬間、ダークホース的な考え方が始まります。
自分を本当にやる気にさせるものは「小さなモチベーション」だと本書は語ります。個人的で、偏った、細かい「好き」がモチベーションに繋がっていくとのこと。
小さなモチベーションを知る方法として紹介されていのは「判定ゲーム」。
他人を評価(ジャッジ)し、他人をジャッジすることでフィルターのかかっていない自分自身の反応を知ることができる。
ここから、自分自身について知っていく。ステップは3段階。
- いつどんな時に
- どういう気持ちが湧いてきたか
- なぜそのような気持ちを抱いたか、を自問する
自分自身に「フィット」していれば、リスクは低くなる
好きなことだけで生きていくなんて、お金に余裕がある人、恵まれた人の生き方だと感じます。やりたくてもその選択をしたら生活にならない、そんなリスク取れないとも思います。
ダークホース的な考え方では、リスクは「フィット」によって決まると語られます。自分自身を知り、いくつもの小さなモチベーションがあれば、わたしたちの選んだ機会のリスクは低くなるという。フィットすればするほど与えられた機会のリスクは低くなり、フィットしなければしないほど与えられた機会のリスクは高くなる。小さなモチベーションを把握している限り、私たち自身は他の誰よりも正確に選択のリスクを判断できるようになる。
何かをマスターするには、まず自分自身をよく知ろう
本当にやりたいことが決まっても、やり方が分からない。
そんな時、ダークホースたちは自分自身の「強み」を武器に戦略を練り、行動していくといいます。自分にあった戦略を見つけることとは、自分自身の強みを活かして、習得法を探し出すこと。
やりたいことは自分自身でもはっきりと言葉にできるもの。スカイダイビングに行きたいか、あなご寿司が食べたいか、どんな映画が観たいかなどは、はっきり言うことができます。
一方で、個人が持つ「強み」には学びを通して築かれるもの、継続した努力によって得られる能力だといいます。
「やりたいこと」に対して適性があるかどうかは、まさにやってみないと分からないのです。縁あって、長男の小学校のPTAの役員を1年間務めましたが、「抜け漏れなく作業できる」という夫の強みと、「人見知りせずに出かけていき、他の役員の人とコミュニケーションをとれる」という私の強みを活用して、おおむね滞りなく役員の仕事を行うことができました。未経験のことに対して、自分の持っているもので使えそうな技術を活かしていたのだろうと思います。
未経験のことに対して、どう取り組むか。
それは、試行錯誤していくことだと語ります。
自分にあった方法を見つけて、やってみて、修正して、またやってみる。まさに実験的。
ダークホース的な考え方では、スキルを伸ばすうえで失敗は必要不可欠なもの。失敗から何を学んで次に生かせばいいか振り返るのです。
充足感を今抱いているか自問する
小さなモチベーションをいくつも組み合わせて、やりたいことに向かって、自分の強みを活かして、目標に向かって進んでいく。
まさに理想の人生。そんな風に私は感じました。自分の中から湧き上がってくる「好きだ!」「やりたい!」という感情があるからこそ、周りから見ると突拍子もなく、非現実的だと思える夢であっても、ダークホースたちは成し遂げることができたのだろうと思います。
目標に向かって進んでいく過程も楽しめるだろうし、振り返った時もきっと幸せを感じられるのではないでしょうか。
要約は以上です。
本書のより詳しい内容が気になった方は、実際に手にとって読んでみてくださいね。
本の概要
2021年9月5日第1刷発行
著者=トッド・ローズ
ハーバード教育大学院にて「心・脳・教育プログラム」を指揮し、個性学研究所所長を務める。「個人の才能発掘研究所」共同設立者、代表。自己認識の向上、才能の育成に取り組む。前著『ハーバードの個性学入門:平均思考は捨てなさい』(早川書房)も高い評価を得ている。
オギ・オーガス
神経科学の専門家。「ダークホース・プロジェクト」ディレクター。ボストン大学では、学習・記憶・視覚の数理モデルをデザイン。国土安全保障省にフェローとして従事し、マサチューセッツ工科大学リンカーン研究所にて生物兵器防衛研究を指導した経歴を持つ。『新薬という奇跡』(共著/早川書房)他、幅広い分野の科学書を発表している。
目次
introduction.そんな古い「成功法則」をまだ信じているのか
chapter1.自分を縛る「見えないルール」に気づくこと-なぜ、「人生が順調でも満たされないのか」
chapter2.「自分が好きなこと」を掘り起こせ-【ルール①大事なのは、「大きな情熱」よりも「小さなモチベーション」】
chapter3.「自分に合った道」を選択する【ルール②一般的なリスクは無視していい】
chapter4.独自の「戦略」を考え出す【ルール③一見風変わりな方法も自分には「正攻法」になる】
chapter5.人生の目的地に到達するには、目的地を探してはいけない【ルール④「目的地」のことは忘れて、充足感を今抱いているか自問する】
chapter6.誰でも、何歳からでも「才能」は開花する!ー「何かを達成できる機会」は無限にある!
chapter7.世界は確実に変わってきている!ー「充足感」の追求こそ個人の使命
conclusion.「個人の幸せ」を追求すれば、周りも幸せにできる
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