アフィリエイト広告を利用しています

【感想】アリアドネの声ー生きやすい方を選びたい

※アフィリエイト広告を利用しています

こんにちわ、とーこです!

早いもので2024年も3月に入りました!

今年は「年間100冊読了!」を目指していて、1月は9冊、2月は5冊とまずまずの滑り出しです。

アプリ「ビブリア」を使って、読んだ本と時期を記録するようにしています。

2月はもっぱらAudibleメインで、kindleや紙の本は進みませんでした。

言い訳ですけど、ゆっくり座って本を開くタイミングにたどり着けないんですよねー…

それに引き換え、Audibleはボタンひとつ、イヤホンさえ付けられれば場所を選ばないのが本当に神。

Audibleが働くママの読書習慣におすすめなポイントは

  • ボタンひとつで本の世界に入れる
  • 「通勤」「寝かしつけ」といった普段の行動と結びつけやすい
  • ながら読書でもインプットできる

働くママの読書習慣にAudibleを引き続きおすすめします

目次

井上真偽さんの「アリアドネの声」を読みました

2月に読んだ5冊の中でお勧めしたいのは井上真偽さんの「アリアドネの声」です。

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。業務の一環で訪れた、障がい者支援都市「WANOKUNI」で、巨大地震に遭遇。ほとんどの人間が避難する中、一人の女性が地下の危険地帯に取り残されてしまう。それは「見えない、聞こえない、話せない」という三つの障がいを抱え、街のアイドル(象徴)して活動する中川博美だった――。
崩落と浸水で救助隊の侵入は不可能。およそ6時間後には安全地帯への経路も断たれてしまう。ハルオは一台のドローンを使って、目も耳も利かない中川をシェルターへ誘導するという前代未聞のミッションに挑む。

Amazon 書籍紹介より

中川博美さんという、見えない、聞こえない、話せないという3つの障がいを抱えた女性が、巨大地震後の地下都市の中で閉じ込められてしまい、彼女を救出する、というのが主なストーリーです。

青年ハルオは災害救助ドローンの操縦に手慣れており、職場の先輩や消防署員や警察員とともに、地下都市に閉じ込められてしまって身動きのとれなくなった中川博美さんへ、災害救助ドローンを向かわせます。

タイムリミットの迫る中、手に汗握る救助劇、救助劇の合間に起こるトラブルや事故の発生からも目が離せません。

ドローンや災害の専門用語も飛び交うので、文字で追っていたら理解に戸惑いそうです。

聴いているとスッと話が入ってくるから負担なく読了できました。

積読防止にも一役買うAudible。

2つの解釈がある言葉について考えた

私がこの作品の中で心に残ったのは「無理だって思ったらそこが限界」という言葉です。

登場人物を通して2つの解釈ができるんだということを受け取りました。

ハルオの場合

ハルオの兄は、ハルオとともに海へ遊びに行った際に事故で溺死し、亡くなってしまいます。

立ち入り禁止区域であることを理解した上で、自ら洞窟の中へ入っていったのは兄自身で、溺れて亡くなってしまったのは兄の責任ではないか?と第三者としては思います。

一方で弟のハルオは、兄が助からなかったのは自分の責任である、と強く罪の意識を感じています。

洞窟の中にいる兄を助けにいく勇気がなかった、自分が限界を決めてしまったせいで兄は犠牲になってしまった、と深く強く、この思いに囚われていました。

WANOKUNI一帯が巨大地震に見舞われたあと、地震後にいくつものトラブルが起こります。

万策尽き果てた・・・と諦めたくなるような状況の中でも、ハルオは「無理だと思ってはいけない、無理だと思わないことが兄の死へ償いだ、学んだ事なのだ」と何度も救助中に頭の中で繰り返しています。

ハルオの兄の口癖が「無理だって思ったらそこが限界」だったのも大きな要因です。

限界を定めない、これがハルオの考える「無理だって思ったらそこが限界」の意味でした。

中川博美さんの場合

見えない・聴こえない・話せないの障がいを持っている中川博美さんの口癖も、「無理だと思ったらそこが限界なんですよね」ということが語られます。

障がいを抱えていれば、無理なこと、できないと思うことが多くあります。

その中で、彼女は自分の限界を見定める力を極限まで引き上げていることが表現されています。

限界点をきっちり見極めた上で、限界以上のことにはこだわらない。

むしろ限界を明らかにする(諦める)ことで、中川さんは別の道を模索してみようという考え方をされています。

生きやすい方を選びたい

面白いなと思いました。

同じ言葉なのに、「無理だと思ったらそこが限界」からの、思考と行動が全然違うんですよね。

ハルオの場合は、とにかく限界を作ってはいけないんだと自分を追い込んでいきます。

自分を追い込んでいくだけ、上へ上へ、前へ前へ進むことはできそうですが、本当に苦しくなったときの逃げ場がないのが辛そうです。

中川博美さんの考え方を採り入れると、ここが限界!と一点打つことで、じゃあ次の一手は何か?と思考が次のステージに移ることができるようになります。

発想の転換、とでも言い換えればいいでしょうか。

一回諦めて、別方向で違うトライをしてみる、そんな考え方です。

後者の方が断然生きていきやすいと思うし、私も中川博美さんの考え方を採用したいと思います。

「アリアドネの声」を読む

井上真偽さんの「アリアドネの声」の感想でした!

メインスーリーは手に汗握る救助劇の中に、謎解き要素が含まれていて、登場人物同士の掛け合いの中にクスっと笑える面白さもあって、最初から最後まで飽きずに楽しめる作品でした。

最後は「なるほど、そういう事だったか!」と合点がいく部分があって、読了は爽やかです。

「無理だって思ったらそこが限界」っていう言葉にストーリーの中で触れてみたい方は、手に取ってみてください。

「アリアドネの声」はAmazon Audibleの聴き放題プランで耳読することができます。

30日以内にAudibleを退会すれば、実質無料で何冊でも読めるのも魅力です。

Audibleの始め方を記事にしてありますので、興味のある方は参考にしてみてください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

とーこ@作業療法士ママ
老健で働く作業療法士。8歳4歳兄弟のママ。仕事や子育てでの経験から学び、「私がもっと早く知りたかった!」ことを発信します。趣味は旅行とパン作り。取得資格:介護支援専門員、介護老人保健施設リスクマネージャー、実習指導者研修修了。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次