アフィリエイト広告を利用しています

【私ってダメやと思うあなたへ】自分とか、ないから。教養としての東洋哲学

アフィリエイト広告を利用しています

こんにちは、とーこです。

しんめいPさんの「自分とか、ないから。教養としての東洋哲学」を読みました。

2024年4月に初版発行後、10万部のベストセラーになった書籍です。

Audibleの聴き放題対象になっていたので、さっそく聴いてみました。

これまで東洋哲学、仏教、お釈迦様について深く考えたことはありませんでした。

東洋哲学ビギナーの私でも「東洋哲学ってこんな感じか!」ってスッと入ってくる分かりやすさと、しんめいPさんのボケとツッコミが絶妙な面白さを醸し出す、エンターテイメントエッセイです。

20歳代のころ、何かとすり減らしがち、病みがちだった自分に贈りたい本だな!って思います。

当時の「うまくいってないループ」はこんな感じ。

  • 病んでしまうから過呼吸になった
  • 過食で食べ過ぎて太ってさらに落ち込んだ
  • 休みの日はテレビの前でダラダラしてた
  • 何も生み出せない自分はダメなやつだとさらに落ち込んだ

うまくいってないループを抱きつつも、縁あって結婚して、子どもが産まれて、今はそれなりに生きてます。

「東洋哲学、知ってると生きていくのがラクになるんじゃん!」と気づきました。

「生きていくのが楽になる考え方のヒントが東洋哲学にある」って知ったのでシェアしていきます!

\ブログ村に参加しています/

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

ポチッと頂けると更新の励みになります!

目次

しんめいPさん「自分とか、ないから。教養としての東洋哲学」とは?

書籍紹介

自分とか、ないから。教養としての東洋哲学

発行日:2024年4月23日

著者:しんめいP

仏教や東洋哲学について学べる、東大卒・無職が書いたエンターテイメントエッセイ。

仏教の偉いお坊さんたちのエピソードと彼らの哲学が奥深い。

自分なんてない全てが変わりゆく中で変わらない自分を探すから苦しい

現実は皆フィクションダメな人ほど救われる、と刺さるフレーズが盛りだくさん。

私ってダメやと思いがちな人は一読してみてほしい。

目次

第一章 無我 自分なんてない ブッダの哲学

第二章 空 この世はフィクション 龍樹の哲学

第三章 道 ありのままが最強 老子と荘子の哲学

第四章 禅 言葉はいらねえ 達磨の哲学

第五章 他力 ダメな奴ほど救われる 親鸞の哲学

第六章 密教 欲があってもよし 空海の哲学

「自分とか、ないから。教養としての東洋哲学」はこんな人へおすすめ

自分ってなんてダメなんだと落ち込みやすい人

東洋哲学って何?

東洋哲学のテーマは「どう生きればいいか」です。

「楽になるため」の哲学なので、問いに対する答えがあります。

書籍の中では、【仏陀、龍樹、老子と荘子、達磨、親鸞、空海の教え】を初心者向けに分かりやすく解説されたのち、著者の身を削ったエピソードの数々がボケとツッコミで語られていて、サクッと読むだけでもめちゃ面白い。

自分の出来事に照らし合わせて振り返ってみると、スルメを噛み締めるがごとく味わい深さが沁みてきます。

ダメなやつほど救われる

親鸞の教え

全6章の哲学や教えの中で私が最も刺さったのは一節はこちら。

善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや「難異抄」第三条

しんめいPさんの意訳は「ダメな奴ほど救われる。デキるやつでさえ救われるんだから」です。

ダメでもいいんだ、ダメでも救ってくれるんだ、ありがてぇ…。

この教えを説いてくれたのは日本の僧侶、親鸞です。

「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」を理解するために、それ以前の教え「無我」「空」「禅」を紹介させてください。

無我

「この人生なんの意味があるんだ?本当の自分ってなんなんだろう?」

自分探しの命題とも言えるこの問いの答えを悟ったのは、仏陀。

自分なんてない。全ては繋がっている

「自分」のからだは、食べもの、つまり「自分以外」のものからできているのだ。

もっといえば、

「鳥」も「鳥」以外のものでできている。虫とか食ってる。

「虫」も「虫」以外のものでできている。草とか食ってる。

「草」も「草」以外のものでできている。水とか太陽の光とか。

この世界は、全部つながりすぎている。  

ちゃんと観察すると、「これが自分」といえるものが何もないことに気づくのだ。

「無我」である。

本当の自分なんてない、ってこと。これが「無我」

この「無我」、概念が難しすぎて弟子のグループが分裂を重ねて何百年にも渡る大論争になってしまったそう。

700年の時を経てインドの学者を論破してしまった人、それが龍樹(りゅうじゅ)でした。

龍樹の教えで「自分がない」がよりクリアに分かるようになります。

龍樹の教えはたった一文字。

この世の全ては「空」である。

どういうこと?

龍樹はこのように語っています。

この世のすべては、ただ心のみであって、あたかも幻のすがたのように存在している。「大乗についての二十詩句編」

この世界はすべて「フィクション」であるということです。

人間関係も街も社会も国も、すべて「ことばの魔法」が作り出した幻だと龍樹は説きます。

すべてに境界線はなく、この世のすべてはつながっていると考えるのが「空」

空の哲学から学べることは何か

それは「全ての悩みは成立しない」ということです。

空の哲学ではこの世をすべてはフィクションと言い、ことばのよって作られた魔法の世界だと捉えています。

すべてに境界線がなく、かわらない本質というものは存在しない「空」であると考えます。

悩みについても同様です。

「やっぱり自分が悪いんだ」と仮定したとしても、変わらない本質や自分は存在しない。

つながっている世界との関係性(縁)しだいでどんどん変わっている。

自分の「変わらない本質」は成立しない。つまり、不変の「個性」、不変の「性格」、不変の「アイデンティティ」はありえないのだ。これ、「空」の哲学のすごく大事なポイントだ。

空についてまとめてみるとこうなりました

  • この世はフィクション、ことばの魔法が作り出した幻
  • 世の中のすべては関係性でつながっている(縁起)
  • かわらない本質は成立しない

先ほどの親鸞の教えも「空」と繋がっています。

言葉を越えるにはどうしたらいいか?という問いに対して、中国生まれの「禅」の回答はひとこと。

言葉をすてろ

言葉を越えた世界にいきたいなら、言葉を捨てればいい。「不立文字(ふりゅうもんじ)」という。

中国に「禅」を広めたのは達磨です。

達磨は「言葉をすてる」という独自のスタイルで悟りに達していました。

達磨大師のエピソードは「本当にあったら怖い話」に認定されそうなぐらい、なかなかハードです。

「言葉にならねぇ」世界

しんめいPさんが「禅から学んだこと」のエピソードは、「なんて自分はダメなんだ」ループあるあるだ!と思ったので引用します。

なにかうまくいかないことがあると、すぐに「なんて自分はダメなんだ」とおもってしまうのだ。

一度そうなると、自分を「ダメ」とせめる→めのまえの仕事がすすまない→もっと自分が「ダメ」とおもう。

という、負のループにはまりこんでしまう。

「ダメ」というのがただのフィクションである、「空」である。とわかっていても、ついついこのループに入ってしまうのだ。

分かるよ、分かる。

ダメな自分を見せつけられるほど、「やっぱり自分ってダメ」って沼る。

こんな時、禅ならどう考えるのか。

シンプルに、「言葉をすてる」

これでいいのだ。

自分が「ダメ」とおもった瞬間、「あ、言葉の世界に入ってるな」と認識するだけで全然違う。

散歩でも、なんでもいいから、とにかく言葉の世界からはなれる。

「デキる」自分みたいな、別のフィクションはいらない。むしろ毒。

言葉をすてると、不思議とアイデアがわいて、なんとかなる

すべては関係性でつながっていると説く「空」を、「禅」の言葉をすてろで体感するシーンだと思います。

負のループにハマりそうだな、と思ったら「言葉からはなれる」これを合言葉にしていきます。

再び親鸞の教え「他力」

ここで再び親鸞の教え「他力」を改めて紹介します。

善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや「難異抄」第三条

「ダメな奴ほど救われる。デキるやつでさえ救われるんだから」この意訳、個人的にすごく好きです。

「禅」では、言葉にならねぇ世界を体験できれば悩む自分もフィクションだから、苦しみが消えて、楽になると説かれていました。

禅では「言葉にならねぇ」世界を体験するために、瞑想・修行をします。

一方、親鸞は「修行している自分はスゴい」という慢心が湧いてきたと語っています。

修善も雑毒なるゆえに、虚仮の行とぞなづけたる「正像末和讃」

「どんな善い行いも、邪念の毒があるから。「ウソ」の行為だよ。」という。

善い行為で「空」に向かう「自分」というフィクションに、ハマっていってしまう。

悟れないことを認めると、「空」のほうからこっちにやってくる、これが「他力」の哲学です。

他力の哲学で「言葉にならねぇ」世界や空の境地へ行く方法は「ただ信じること」です。

涅槃(ねはん)の真因は、ただ信心をもつてす。「顕浄土真実教行証文類」

言葉をこえた境地にいくには、ただ「信じる」こと。ザ、シンプルでいい。

念仏もよけいなことを一切しないのが原則です。

まとめ

しんめいPさんの「自分とか、ないから。教養としての東洋哲学」を紹介しました。

しんめいPさんの語り口が軽快でスッと入ってくるのでAudibleで聴くのがおすすめです

東洋哲学について、もっと詳しく知りたいという人は書籍に触れてみてください。

本書はAudibleの聴き放題作品です。

登録してから30日間は無料お試し期間が設定されています。

30日以内に解約すれば料金が発生しないため、実質無料で本書を読むことができてお得です。

本書はAudibleの聴き放題対象作品です。

忙しくて本を開く時間がなくても、家事しながら、通勤しながら、本の内容をインプットできるのがAudibleの魅力!

  • AudibleはAmazonが提供しているオーディオブックサービス
  • ナレーター・声優などによって朗読された本を「聴く」ことができます
  • 和書・洋書問わず数多くの書籍があります
  • 月額1,500円で会員になれば12万タイトル以上のオーディオブックやポッドキャストが聴き放題です。

初めて登録された方なら30日間無料お試し期間があります

30日以前であればいつでも登録を解約できて、実質無料で本書を読めます

「テキストで読みたいよ」という人には電子書籍kindleで販売されています。

kindle unlimitedのサービス対象ではなかったので注意してください

Audibleの始め方は記事しているのでよかったら参考にしてみてくださいね。

↓↓ポチッとで応援していただけるとブログ更新の励みになります↓↓

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ
にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

とーこ@作業療法士ママ
老健で働く作業療法士。8歳4歳兄弟のママ。仕事や子育てでの経験から学び、「私がもっと早く知りたかった!」ことを発信します。趣味は旅行とパン作り。取得資格:介護支援専門員、介護老人保健施設リスクマネージャー、実習指導者研修修了。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次