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湊かなえさんのデビュー作「告白」を読みました。
小説は2009年に本屋大賞に輝いたベストセラーです。
2010年に松たか子さんが主演された映画「告白」のポスターは記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
湊かなえさんの「Nのために」「未来」「母性」を読んで、ぜひもっと湊かなえワールドを知りたかった。
登場人物たちの思考の裏側のその奥底まで魅せてくれる、湊かなえワールドを感じることができました。
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- 小説を読んでいろいろと考えを深めたい人
- 登場人物へ感情移入したい人
- ミステリーが好きな人
真綿を締められるように、徐々に事件の核心に触れていくストーリー展開に魅せられます!
あらすじ
「愛美(まなみ)は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。
語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。
衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラー。
Amazon書籍紹介より
感想
4歳の少女が学校のプールに落ちて溺死した事件について、関係者からの“告白”が語られるストーリーです。
章立ての意味をまとめてみた
全6章から構成されています。
それぞれの意味を調べて、まとめてみました。
聖職者:宗教上の聖職に就いている人、宗教的に人々を導き、教える役割を果たしている人
殉教者:自らの信仰のために命を失ったとみなされる人
慈愛者:親が子をかわいがり大事にするような愛情をもつ人
求道者:信仰を求めている人
信奉者:ある人や物事に対して深い信念や敬意を抱き、忠実に従う人
伝道者:福音を説くことを仕事としている人。福音とは、喜びを伝える良い知らせ。
一通り調べてみて、また背筋がゾワゾワする感覚に襲われます。
「殉教」って命を失うことです。
序盤ではまだしっくり来ない感覚があったのは、終盤見事に回収されていきました。
倫理観って何だ?
自分の愛娘を生徒に殺されてしまった森口先生は退職を決め、最後の終業式の日に生徒たちへ長い告白をします。
森口先生は度々“倫理観”について説こうとされています。
生徒たちに倫理観について問いを立て、自らの答えを導けるよう教えている様子を表わしているようです。
倫理観とは「人として行うべき道」と記されていました。
人は人を殺してはならない、というような基本的な考え方のことでしょう。
少年AとBは、少女の命の重さを深く考えることができていなかった。
自分の命の重さを身をもって知ることができるように、森口先生は考えそして実行した。
下村直樹くんの語り「求道者」では、生きている人間の証拠が髪や爪、皮膚の垢である様子が描かれています。
生きていることを直くんがリアルに実感している描写でした。
母と息子の理想的な関係とは?
対比的に描かれる「母と息子の関係」についても印象的だなと感じました。
母と息子が互いに親密で、思い合うがゆえに傷つける結果になった下村親子。
母は自分の夢を追いかけ息子から離れて至ったが、母の幻を追いかけ、信じ愛し続けた渡辺修哉とその母。
母と息子という血の繋がった関係であるからこそ、それぞれの距離の取り方が難しい。
物理的に、心理的に近過ぎると干渉のし過ぎになる。
遠く離れすぎてしまうと、実際の姿よりも良く見えてしまう。
そんな親子の関係こそが、事件の温床であったように感じます。
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